差別発言のグリーズマン 放出先は古巣アトレチコが有力

グリーズマン(右)がメッシ(左)とともにバルセロナでプレ―する姿も見納めか(ロイター)

日本人に対する人種差別問題の渦中にあるスペイン1部バルセロナのフランス代表MFアントワヌ・グリーズマン(30)の放出先は古巣の同アトレチコ・マドリードが有力になってきた。

2019年夏のプレシーズンツアー中に宿舎ホテルの日本人スタッフを嘲笑する動画が流出して大騒動になったグリーズマン。。謝罪したが言い訳に終始して猛批判を浴び、コナミとのスポンサー契約は解除され、バルセロナも謝罪を表明する事態になった。

クラブは放出を模索してイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーやチェルシーなどが浮上しているが、人種差別騒動が解決していないグリーズマンを獲得することでアジア市場を重視するビッグクラブは二の足を踏んでいる状況だ。

そんな不良債権化したグリーズマンに手を差し伸べたのが古巣のAマドリードだ。

スペイン紙「スポルト」は「バルセロナはグリーズマンのためのオファーを受けた。選手本人はアトレチコへの復帰を望んでいるとみられる」と報道。窮地に陥っているグリーズマンを昔のよしみで救おうというわけだ。

ただAマドリードの実質的な経営権を握っている中国の大連万達グループが難色を示す可能性もあるが、経営陣は日本人に対する人種差別問題に対してはそれほど懸念を抱いていない模様。戦力としては計算できるグリーズマンの電撃復帰へ動きを本格化させている。

アジアを中心に世界中から猛批判を浴びているグリーズマン。捨てる神あれば拾う神ありとなるか。

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