【名古屋場所】高安してやったりの4勝目 再昇格絶望でも「精一杯取り組んでいく」

御嶽海を破り4勝目を挙げた高安

大相撲名古屋場所8日目(11日、愛知県体育館)、元大関の関脇高安(31=田子ノ浦)が、関脇御嶽海(28=出羽海)を破り4勝目を挙げた。

途中、こう着状態になるなど我慢の相撲を強いられたが、最後は寄り切った。過去18勝(6敗)で直近も5連勝中と合口のいい相手からきっちり白星を拾い「まわしが取れたのでじっくり見てできた」としてやったりの表情を見せた。

直近2場所で10勝、10勝と連続で2桁勝利を挙げ、今場所は大関再昇進がかかっていた。しかし場所前にぎっくり腰を発症したため、初日、2日目と休場し、3日目から出場。すでに2敗2休で、伊勢ヶ浜審判部長(61=元横綱旭富士)が示した「13勝以上で優勝すれば」を達成できず、再昇進はほぼ不可能となった。

それでも「調子は上がってきているし(腰は)問題ない。集中だけは切らさないようにしている。精いっぱい取り組んでいく」と最後までモチベーションを保って戦い抜く決意だ。

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