【東京五輪】スポンサー企業 “接待プログラム”続々中止で大損確定へ

スポンサー企業は大打撃だ

東京五輪の会場の大半が無観客となり、スポンサーの各企業が苦境に立たされている。東京都で4度目の緊急事態宣言が発令されたことなどから、大会組織委員会は首都圏1都3県に加え、札幌市と福島市も無観客開催にすることを決定。これに伴い、大会組織委員会の武藤敏郎事務総長(78)は「多くのキークライアント(スポンサー)が来場できなくなる」との見通しを示した。

さらに、トヨタ自動車は会場周辺で予定していたイベントやパビリオン展示をすべて中止すると発表。取引先などを接待する「ホスピタリティ・プログラム」も実施しないという。他にもNECやブリヂストン、富士通なども接待プログラムの中止を決めた。あるスポンサー企業の関係者は「あえて目立たないようにしている。『スポンサーはあざとい』などと言われてしまうから」と苦しい胸の内を明かした。

取引先の接待や自社製品のPRなどが行えないとなれば、これまで多額を投じてきた経済的支援も〝水の泡〟となる。結局、最後まで損をしないのはIOCだけということか…。

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