「韓国のライバルは韓国⁉」輸出企業のライバル国調査で韓国企業を挙げる割合が2位に(大韓商工会議所調査)

最近、韓国の輸出実績が好調を見せているが、輸出企業の10社のうち8社はグローバル競争の激化に巻き込まれており、10社のうち6社は利益率が減少し、10社のうち5社は市場シェアの低下を被っていることが分かった。

12日、大韓商工会議所(KCCI)が韓国の輸出企業300社を対象に「グローバル競争状況の変化と私たちの企業の対応実態」を調査した結果、海外競争力が「激化傾向」にあると回答した企業が79.3%に上ると集計された。

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グローバル競争が激化する要因としては、「競争企業の増加(61.3%)」を最も多く挙げた。このほかに「市場の成長鈍化」が46.4%、「技術革新加速」が34.7%であった。競争相手の国籍としては、中国が42.3%と最も多かった。米国(26.0%)と、日本の(20.3%)、EU(18.3%)も比較的高かった。同じ韓国企業と競合しているという意見が35%と、なんと中国の次に多かった。

KCCIの関係者は、「輸出好調も、このようにグローバル競争が激化しているとの意見が多く出てきたのは、ポストコロナで徐々に本格化する国際競争の警戒心と懸念のため」とし、「特に半導体、電池などのグローバルなサプライチェーンが再編されて、主要国の新産業の先取り競争が加速化されるなど、新たな課題と将来の不確実性が累積されていることも作用するようだ」と分析した。

競争が激化すると、値上げが難しくなり、利益率も落ちる。調査回答企業のうち、最近「利益率の減少」を経験している企業は64%に上った。また、市場シェアが下落していると回答した企業も48.3%と半分近くに達した。

チェ・ギュジョンKCCI企業政策チーム長は、「デジタル化や環境への配慮などのパラダイム変化に対応することが重要なポイントとなるが、競争激化と利益率の減少、新製品の発売などで、企業の研究開発と未来への投資の負担が大きい」とし、「次世代通信・データ・エネルギーインフラ投資の拡大、大規模な投資資金誘致が可能なようにファンディング関連の規制緩和などの政策的支援が要請されている」と述べた。

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