【東京五輪】渋谷は大丈夫か…欧州選手権でファン密集 コロナ感染リスク増大

路上に密集したイングランドサポーター(ロイター)

サッカーの欧州選手権決勝(11日=日本時間12日)はイタリアが1968年大会以来、2度目の優勝を果たし、イングランドは初制覇を逃した。両サポーターは各地に集結し、密状態で大暴れしたが、東京五輪でも同じ事が起きかねないと懸念されている。

新型コロナウイルス感染拡大が不安視されている中、スタジアムに入れなかったサポーターは各地で暴走した。イングランドではパブや広場を中心に多くの人々が集まり、大騒ぎ。試合に敗れると、信号機を破壊する集団も。イタリアでも各地で多くの人が声援を送り、優勝が決まると、ファンらはマスクなしで抱き合って歓喜していた。

多くの逮捕者も出ているが、特にイングランドでは感染拡大が顕著で連日2万人以上の新規感染者が出ており、各種報道でコロナ感染のリスクが指摘されている。東京五輪でもサッカー男子が勝ち上がれば、日本代表がベスト16入りした2018年ロシアW杯のように、渋谷に大サポーターが集結しかねないと不安視されている。

Jクラブ関係者は「サポーターが大暴れ? するんじゃないですか。W杯のときは毎回騒いでいますし、今回は自国開催ですから。ダメだって言われれても絶対集まるでしょう。渋谷のスクランブル交差点に。それで密になりますよ」と、多くのサポーターが集結すると予測する。

これまでもW杯や五輪で日本が勝利すると、ファン同士がスクランブル交差点で喜びを分かち合っていた。最近こそ警察当局が交差点を規制し、大きな混乱には至っていないものの、多くの人が集まれば密な状態にになるのは避けられない。コロナ禍の世の中だけにサポーターのモラルも問われそうだ。

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