【欧州選手権】英政府が決勝戦当日の飲酒規制を緩和

準々決勝ウクライナ戦勝利後はロンドン市内にファンが集まり大暴れ(ロイター)

サッカーの欧州選手権決勝が行われる11日(日本時間12日、ロンドン)に、英国内の飲酒規制を緩和することになったと英紙「サン」が伝えている。

同紙によると、ボリス・ジョンソン英首相(57)は6日、これから準決勝を戦うイングランドが決勝に進出するかどうかにかかわらず、パブなどの営業時間を午後10時30分までから午後11時15分までに延長することを決めたという。決勝戦が延長やPK戦に突入した場合に備えての規制緩和となる。

英国では新型コロナウイルスの影響から通常、パブなどは日曜日の午後10時30分に閉店しなければならないが、試合が長引くと、観戦できないファンが大暴れしかねい懸念を考慮。その一方で、営業時間の延長により多くの人たちが長時間にわたってパブに滞在することで感染リスクが高まることにもつながる。

実際に、スコットランドのサポーター約2000人がスタジアム内外で試合を観戦し、コロナ感染したことが世界中で話題となった。このままイングランドが決勝に勝ち上がることになれば、同じような事態が起きかねない。ジョンソン首相は「(応援は)熱心に、しかし賢明に」と呼びかけているが、不安は募るばかりだ。

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