電離層とは

 地上約60~800㌔㍍の大気上層にある分子、原子が、紫外線・エックス線などを浴びて電離し、イオンや電子となっている領域。上に行くほど紫外線が強いため、段階的にイオンや電子の密度の違いが生じており、D(60~90㌔)、E(100~120㌔)、F(150㌔以上)の3層に分類される。昼と夜でも紫外線の強さが変化するため各層で密度の違いが起きる。電波が入射した際は、密度と電波の入射角(波長)に応じて吸収、屈折、反射などが起きる。「スポラディックE層」は、このうちE層で突発的に発生する現象。

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