阪神13年ぶり首位ターンも…喜べぬ大敗 矢野監督「明日、いい形でスッキリして終わりたい」

ベンチの手の打ちようがない敗戦だった

前日の奇跡的な逆転で得た勢いを生かせなかった。阪神は13日のDeNA戦(甲子園)に2―8で大敗した。

先発のアルカンタラの炎上が全てだった。初回から敵打線につかまりいきなり3点を失うと、3回も4番・オースティンに被弾し、7安打4失点でこの回KO。中盤は中継ぎ陣が踏ん張ったが、8回登板の5番手・藤浪が一死も取れず4失点と崩れ、勝負あり。前日は最終回に3点差を大逆転してみせた打線も、7点差のこの日の9回は助っ人・サンズの本塁打の1点のみ。二夜連続のミラクルとはならなかった。

投打に完敗となった一戦だったが、2位・巨人もヤクルトに敗れたため、2ゲーム差は変わらず。残り1試合を残し、13年ぶりの前半戦首位での折り返しが決まった。試合後の矢野燿大監督(52)は「もちろん首位にいることは大事なんだけど、最終的に首位にいることが大事。リーグ戦再開から自分たちの野球ができていないので。明日、いい形でスッキリして終わりたい」とキッパリ。首位ターンに喜びを見せることなく、前半戦最終戦となる14日の必勝に目を向けていた。

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