巨人戦初登板で初勝利! ヤクルト奥川を支える〝逆算思考〟とは 

奥川がマウンドで思い描く光景は…

ヤクルトの奥川恭伸投手(20)が13日の巨人戦(東京ドーム)に先発し、6回3失点で4勝目を挙げた。プロ初めてとなった巨人相手の登板で、うれしい巨人戦初白星となった。

チームは14―6で大勝したこともあり、奥川は「野手の方に援護していただき、どんどんストライクゾーンで勝負できた。前半戦を勝って終わりたかったのでうれしい」と喜んだ。

そんな2年目右腕は、つらい時、苦しい時は「ゴールを考えていました」と〝逆算思考〟をするという。星稜高時代の地方大会や甲子園の舞台は暑かったり、寒かったり、プロと比べると厳しい環境が多かった。それだけに試合開始直後があまり好きではなかったという。

試合中も「(9回まで)あと3回もあるって思った時に、9回終わった時のことを考えてます」と奥川。「(試合が)全部終わってっていうのを想像してます。『あとちょっと頑張れ』って自分に言ってるというか」と明かす。

甲子園の時はベンチで試合後に自分がお立ち台に立って、インタビューを受けることをイメージしていたという奥川は、試合開始直後よりも「(試合の)終わりになるにつれてちょっと元気出てくるっていうか」と笑う。

過去3勝はいずれも本拠地・神宮球場でお立ち台に立った。この日は初となったビジターでのヒーローインタビューで「後半戦もしっかりチームの力になれるように頑張りたいと思います」。後半戦でのV争いを見据えていた。

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