【JDD】伏兵キャッスルトップ逃げ切りJpnⅠ制覇 3連単55万4300円の大波乱決着

初重賞制覇がJpnⅠという離れ業をやってのけたキャッスルトップと仲野光

14日に大井競馬場で行われた上半期の3歳ダート王決定戦・JpnⅠジャパンダートダービー(2000メートル)は、12番人気の伏兵キャッスルトップ(牡、船橋・渋谷)がアッと驚く逃げ切り勝ち。勝ち時計は2分05秒9(稍重)。2着に2番人気ゴッドセレクション、3着に3番人気ウェルドーンで3連単は55万4300円の大波乱決着となった。

スタートを決めると迷わずハナを主張。道中でスローに落とすと、ラスト400メートルは驚異の粘り腰で並み居るJRA勢の追撃をしのいでみせた。

初重賞制覇がJpnⅠという離れ業をやってのけた鞍上・仲野光は「自分の形に持ち込んでからは無駄なことをせず、馬のリズムでレースすることを心がけた。後ろから一気に来られず、じわっと来てくれたことで馬がもうひと頑張りしてくれた。今後は馬の成長に自分も追いつけるようにしていきたい」と初々しい口調で大殊勲の相棒をねぎらい、自らの飛躍を誓っていた。

2着=ゴッドセレクション・中井騎手「すごく悔しい。有力どころが後ろにいたので動きだしを遅らせるように心がけたが、勝ったのがノーマークの馬だったので…」

3着ウェルドーン・武豊騎手「惜しかった。やりたいレースはできたが、ラスト100メートルで脚色が同じになった。馬は前回より良くなって、走るごとに強くなっている」

4着=スマッシャー・坂井騎手「ポジションはイメージ通り。ただ、あまりにも道中がスローでペースが一気に上がったところで置かれた。力負けではない」

6着=ロードシュトローム・松山騎手「2番手から自分の形で競馬はできた。最後までよく頑張っている」

13着=ダノンブレット・横山典騎手「まだ幼く、このレベルで戦うには厳しかった」

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