阪神・矢野監督が前半戦総括「成長しっかり感じ取れている」MVPは青柳&マルテ

首位ターンの前半戦を総括した矢野監督

阪神は48勝33敗3分けでセ・リーグ首位の座をキープしたまま前半戦を終了。矢野監督は「今年からは開幕から本当にいいスタートが切れた。交流戦明けの戦いはちょっと苦しかったが実際に貯金があって、首位で折り返せる。チームとしての成長はしっかり感じ取れている」と手応えを口にした。

指揮官が前半戦の投打のMVPとして選んだのは、青柳晃洋投手とジェフリー・マルテ内野手。リーグ1位の防御率1・79をマークし8勝を挙げている青柳について矢野監督は「苦手なフィールディングであったり、左打者であったりを乗り越えて本当に安定して、投げてくれている。自信あふれて投げている。もちろん結果も含めてMVPは青柳かなと」と手放しで称賛。

マルテは84試合に出場し打率2割8分4厘、46打点、16本塁打。リーグ2位の53四球を選ぶなど、粘り強い打撃が光る。「一本を決めるという働きもしてくれているが、つなぐというところで相手にとってすごく嫌な打者。ジェリー(サンズ)につながったり、佐藤輝につながったりという風になっているのは、マルちゃんがいてくれるから大きな存在」。

チームは8月13日のリーグ戦再開まで1か月近いオリンピックブレークに突入する。「このオリンピックブレークは自分たちが上がるためのブレークだと信じている。ファンの皆さんと最後に喜んで、コロナもその頃は収まってくれたらいいなと思いながら、その未来を思い描いて戦っていく」とした矢野監督は、16年ぶりとなるリーグ制覇を改めて誓った。

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