夏の交通安全週間スタート 白バイ隊が出発式 諫早・交通機動隊

街頭活動に出発する白バイ隊員ら=諫早市

 夏の交通安全週間が14日、始まった。20日までの期間中、歩行者を優先する運転の徹底などを重点項目に、警察官による取り締まりや指導を強化する。長崎県諫早市多良見町の県警本部交通部交通機動隊で白バイによる出発式があった。
 例年、夏の交通安全県民運動として各種イベントを実施していたが、関係者の熱中症対策などのため、今年から規模を縮小。広報啓発活動を中心に、通学路での児童生徒の誘導や、運転者や歩行者への交通安全指導などに絞る。
 出発式には隊員ら約20人が参加。荒木秀県警交通部長が「取り締まりなどの街頭指導を重点的に推進してほしい」と訓示し、白バイ15台が次々にパトロールへ向かった。会場では、運転者や歩行者の交通事故防止を目的に昨年度導入した歩行者疑似体験装置なども公開された。
 県警交通企画課によると13日現在、県内で1455件(暫定値)の人身事故が発生。死者15人のうち、歩行中に事故に遭ったのが9人。8人は高齢者で、6人が道路横断中だった。

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