吉村洋文大阪府知事 「表現の不自由展かんさい」に言及「犯罪行為はやめてもらいたい」

吉村洋文大阪府知事

大阪府の吉村洋文知事(46)が15日、府庁で報道陣の取材に応じ、16~18日に開催予定の「表現の不自由展かんさい」について言及した。

大阪市の大阪府立労働センター「エル・大阪」で開催予定の同展は、会場の指定管理者が、抗議が相次ぎ利用者らの安全を確保できないとして、6月25日付で利用許可を取り消したが、実行委員会が会場の利用を求めて大阪地裁に申し立て、認められた。指定管理者側は地裁決定を不服として大阪高裁に即時抗告している。

センターには13日、「開催するのなら実力阻止に向かう」との脅迫文が届いた。14日には「サリン」と書かれた文書と液体入りの袋が届いたことも分かった。吉村氏によると、14日に届いたものは「開催せよという方からの脅迫文。表現の不自由展を応援する方から届いた」という。

吉村氏は「脅迫は犯罪行為。許されない行為だと思っている。警察と情報共有して、届けをして厳正に対処していきたい。犯罪行為はやめてもらいたい」と訴えた。

会期までに地裁決定が覆されない限り、同展は予定通りに開催される見通しだが、吉村氏は「現時点で高裁の決定は出ていないが、法的には地裁の決定が生きているという状況。高裁の決定が下されない場合は地裁の従うということになる。警備は厳重にしないといけない。大阪府警に対して、より厳重な警戒をお願いした」と語った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社