ワクチン副反応 1週間でほぼ解消 長崎大病院が医療従事者アンケート

 長崎大(長崎市)は15日、定例会見を開き、長崎大学病院(同)の医療従事者が受けた新型コロナウイルスワクチンの副反応のアンケート結果を公表した。接種部位の痛みや発熱など6項目を聞き、いずれも1週間以内でほぼ解消している。
 接種した8287人中、3月22日~4月30日(第1クール)に受けた3748人に▽接種部位の痛み▽倦怠(けんたい)感▽頭痛▽筋肉痛▽悪寒▽37.5度以上の発熱の6項目について、1、2回目の状況をそれぞれ聞いた。
 各項目とも2回目接種の翌日が最も症状が現れる割合が高く、接種部位の痛みは87.6%に上った。倦怠感は62.1%、筋肉痛は45.8%、頭痛は39.9%、発熱28.9%、悪寒は24.9%だった。ただ、各項目とも日数が経過するごとに下がり、接種部位の痛みは7日後1.7%だった。発熱は2日後に6%、3日後は0.6%まで下がった。
 接種会場で体調不良を訴えた人は第1クール17人(0.4%)。接種後の発熱などで仕事を休んだ人は8287人のうち341人(4.1%)だった。
 長崎大は13日に学生や教職員らを対象にした職場接種を開始。河野茂学長は会見で73%の学生が予約を済ませたことを明らかにし、「若い人が慎重になっているという報道がある中、多くの学生が受けてくれることになり安心している」と話した。アンケート結果の公表も副反応の状況を知ってもらう狙いがあったという。


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