出島メッセ長崎 来月18日工事完了 市民ら対象の内覧会予定

 長崎市は15日、JR長崎駅西側で整備を進めるMICE(コンベンション)施設「出島メッセ長崎」について、8月18日に工事が完了し、建設主体の特別目的会社「ながさきMICE」から施設の引き渡しを受けると発表した。当日は銘板の除幕式も開催。11月1日の開業に向けては、市民らへの内覧会を予定していることも明らかにした。
 市によると、工事進捗(しんちょく)率は6月末時点で99%。最終段階の仕上げを進めているという。開業に向け、内覧会は関係者や一般市民のほか、建築について学んでいる地元の高校生、大学生に向けても開く予定。
 一方、開業後の予約状況は、5月末時点で47万人分の利用予約があり、年間目標61万人に対し、達成率は77%。11月には3人制バスケットボールの大会や音楽イベントのほか、「全国スーパーマーケット協会」による大会などが予定されていることも発表した。
 15日の定例会見で、田上富久市長は「コロナ禍の中でも予約は順調に進んでいる。誘致については経済界などと一緒になって力を緩めずに進めたい」と述べた。
 出島メッセ長崎は地上4階、地下1階。駐車場を含めた延べ床面積は3万3500平方メートル。市内初の本格的なイベント・展示ホール(約3800平方メートル)と、平土間のコンベンションホール(約2700平方メートル)を備え、大小24の会議室も設けている。

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