佐世保市 ワクチン予約枠減 集団接種の新規受付は継続

 長崎県佐世保市は6日、新型コロナウイルスのワクチン供給量が減っているとして、1週間当たりの集団接種の予約枠を減らして対応する方針を示した。新規予約はこれまで通り受け付けるが、予約が増えると希望した日時に受けられない可能性も出てくる。現在は予約枠に余裕があり、希望した日時に接種を受けられる状況という。
 朝長則男市長が定例会見で明らかにした。
 市新型コロナウイルス感染症特別対策室によると、集団接種は1週間で1万800人分の予約枠を確保している。64歳以下の市民にも接種券の送付を終え、7日から順次接種を始めるが、7月に入ってワクチン供給量が半減。このため7日~8月15日接種分は、1週間当たりの予約枠を4700~6140人に減らして対応する。
 同室は8月16日以降の接種スケジュールについて「供給量次第で集団接種の会場を減らすなどの可能性もある」としている。
 同市の65歳以上の高齢者で1回目の接種を終えた人の割合は約76%(7月4日時点)。既に1回目を終えた人は予定通り2回目を受けられる。希望する16歳以上の市民の接種完了時期は、当初予定の9月末から遅れる見通し。
 ワクチン接種を巡っては長崎市が新規予約を先送りするなど、全国で影響が出ている。

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