【抗議デモ続報】バッハ会長、広島訪問 献花中に「命よりカネ、帰れ!」の怒号が…

バッハ会長の広島訪問に抗議するデモ隊

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が16日、ついに広島の地に入った。

午後12時半、厳戒態勢が敷かれた平和記念公園(広島市中区)は一般人が立ち入り禁止。原爆ドームの前では反五輪団体が昼前から市民が怒りの声を上げ、午後1時からは広島市内で40年に渡って平和運動を行ってきた久野成章さん(61)率いるデモ隊が公園脇の道路で抗議運動を行った。

午後1時半、雨が降りしきる中、バッハ会長が公園内に姿を見せた。ゆっくりと慰霊碑に歩み寄り、関係者の説明を受けて献花を行ったが、その最中にデモ隊から「命よりカネのバッハは帰れ!」「オリンピック中止しろ!」の怒号が飛んだ。関係者から説明を受け散る間も「帰れ!」の声を浴び続けた。その後、バッハ会長は関係者らと原爆資料館を見学。被爆者をはじめ湯崎英彦広島県知事(55)、松井一実広島市長(68)らと面会中も公園外ではデモ隊が叫び続けた。

バッハ会長は8日に来日し、3日間の隔離をへて13日に組織委の橋本聖子会長(56)、14日に菅義偉首相(72)と面会していた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社