【東京五輪】韓国代表“守備の要”DF金ミンジェが除外 所属の北京国安が派遣を拒否

出場不可になった金ミンジェ(ロイター)

韓国サッカー協会は16日、東京五輪に臨むサッカー男子のU―24韓国代表にオーバーエージ(OA)枠で選出されたDF金ミンジェ(24=北京国安)がメンバーから外れたと発表した。韓国メディア「KBSニュース」など各メディアが報じている。

金はA代表の守備の要であり、メダル獲得を目指している韓国でも欠かせない戦力と位置付けられていた。だが、所属する中国1部の北京国安は今夏に金を欧州クラブに売却するため、交渉中としており、五輪参加による負傷や疲労などが移籍交渉にマイナスになりかねない判断。五輪出場を認めなかったため、メンバーから除外されることが決まった。

すでに金は同代表の練習にも参加しているものの、13日のアルゼンチン戦もクラブの許可が出ずに欠場していた。韓国協会は北京国安とギリギリまで交渉を重ねてきたものの、この日までに断念。代役としてDF朴志洙(27)がOAとして追加招集されることも発表された。

同メディアは「五輪第1戦(22日、対ニュージーランド)をわずか6日後に控えても金の合流を最終的に確定していなかった五輪代表チームは抜てきされた朴志洙と新たに守備の組織を練りなければならない宿題を残した」と伝えている。

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