阪神・近本 敢闘賞ゲット「とにかく楽しんで来た球どんどん振ろうと」

5回にタイムリーを放った阪神・近本

阪神・近本光司外野手が「マイナビオールスターゲーム2021」第1戦(16日、メットライフ)に、全セの「9番・中堅」としてフル出場。3打数2安打1四球1得点の好成績をマークし、敢闘選手賞にも選出された。

虎のスピードスターがこの日のゲームで心がけたことは「とにかく楽しむこと」。早いカウントからの積極的な仕掛けも目を引いたが「とにかく楽しんで、来た球はどんどん振ろうと思った。自分がプレーをすることで見た人に元気になってもらったり『また頑張ろう』と思ってもらおうと考えながらプレーした」と試合後のリモート取材で明かした。

同点の9回一死二、三塁の場面では球宴としては珍しく、満塁策で歩かされることに。「シーズンとは違う緊張感で『緊張しますねー』と(パ・捕手の)甲斐さんにも話しかけたんですが、歩くことになって…。恥ずかしかったです」と笑顔で振り返った。

前回出場した2019年の球宴第2戦(甲子園)では5打数5安打でサイクル安打をマーク。この日の第1、第2打席でも連続して安打をマークしたことで球宴での連続安打記録も「7」にまで伸びた。「新・虎のお祭り男」と呼ぶにふさわしい活躍をした近本は、誰よりもこの夢舞台を楽しんでいたようだ。

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