【全日本】宮原 東京五輪との運命感じ…王道Tを「ミヤハランピック」にする!

世界タッグ王者の宮原が目指すものは「ミヤハランピック」だ

全日本プロレスの宮原健斗(32)がシングルの頂点を決める「王道トーナメント」(8月15日、東京・新宿フェイスで開幕)を「ミヤハランピック」化すると宣言した。相変わらず言っていることはおかしい最高男だが、1年以上に及ぶ肉体改造が実を結びつつあるのは事実。まさかの有言実行で、1年半近く遠ざかっている3冠ヘビー級王座をつかめるか!?

現在“陰湿ファイター”の異名を取る青柳優馬(25)とのコンビで世界タッグ王座を保持するが、かつての代名詞・3冠ヘビー級王座とは、昨年3月に陥落して以降、縁遠くなっている。6月26日の大田区大会で青柳とともに臨んだ「王座決定巴戦」ではジェイク・リー(32)に敗れ、返り咲きに失敗した。

それでも、王道マットが誇るナルシストは「今? 絶好調ですよ。そもそも、大田区は3冠に挑戦するはずじゃなかったのに、(前王者の)諏訪魔が(新型コロナウイルス感染で)欠場(王座返上)したことでチャンスがやってきた。これは僕に風が吹き始めた証拠です」と前向きにとらえる。

ポジティブが武器のこの男は決してへこたれない。次なる標的に「王道トーナメント」を定めると「開幕のちょうど1週間前(8日)に東京五輪の閉会式じゃないですか。これはもう、運命ですよ。『オリンピックの次はミヤハランピックで日本を元気にしろ』という、つまり僕のためのトーナメントになります」と力を込める。それを言うなら出場選手は全員運命だが…「王道トーナメント優勝で3冠挑戦、奪取。世界タッグとの5冠王になってコロナ明けの日本を明るくする」と構わずうぬぼれた。

口だけではない。コロナ禍で地方への営業活動ができなくなったことを機に着手した肉体改造が実を結びつつある。「全体的にデカくなりました。“僕比”で肩回りは1・5倍になった。体重は変わってないので、脂肪が筋肉に変わったということ。実はトレーニングのほかにもここ1年は主食を玄米に変え、いろいろ取り組んできた。その成果が出てきたということですよ。これにコロナがもっと落ち着いて僕の一番の力の源である歓声がもらえるようになれば…フッフッフ」

コロナ中にたくわえたパワーを五輪明けに一気に解放しようというわけだ。何はともあれこの男が静かでは王道マットは盛り上がらない。大爆発は間近…か?

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