大谷翔平 菊池雄星に続く新怪物1年生「花巻東のバリー・ボンズ」が21号2ラン 8強進出に貢献

大谷翔平(ロイター=USA TODAY Sports)

日本時間14日、エンゼルス・大谷翔平(27)、マリナーズ・菊池雄星(30)両投手による岩手・花巻東高校OBによる夢の米球宴共演が実現した。

両者は母校のユニホームに同校の理念である「花巻から世界へ」と記し、それぞれのサインを添えて球宴開催地のコロラド州デンバーから後輩たちへメッセージを発信した。

その母校・花巻東は新たな1年生怪物スラッガーの出現で、プロ野球各チームの東北担当が試合の度に張り付く騒ぎとなっている。

プロの熱視線を集めているのは佐々木麟太郎内野手(1年)。菊池、大谷の恩師でもある同校野球部・佐々木洋監督の長男で身長183センチ、体重117キロの巨漢スラッガーだ。

岩手のアマチュア球界関係者の間では「岩手のバリー・ボンズ」の異名で語られており、その期待の証は大谷、菊池も背負った同校の出世背番号「17」をつけていることでも分かる。

佐々木は17日に行われた第103回全国高校野球選手権岩手大会3回戦の花北青雲戦(岩手県営)に「2番・一塁」でスタメン出場。4―2とリードした2回の打席で、打った瞬間に分かる豪快なライトへの2ランホームランを放つなど、4打数3安打2打点の活躍。15―4のコールド勝ちに貢献し、同校は順調にベスト8へ駒を進めた。

これで佐々木は高校入学からわずか4か月目で21本塁打を量産。「監督のコネがなくてもプロに行ける素材」とスカウト陣をくぎ付けにしている。

それにしても09年の菊池雄星(花巻東)、12年の大谷翔平(花巻東)、19年の佐々木朗希(大船渡)に続く新たな怪物を生む岩手の底力はまだまだ奥が深そうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社