大谷翔平 まさかの1回戦敗退!「第1シードのジンクス」にのまれる 米オールスター本塁打競争

大谷は初戦で敗退(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は12日(日本時間13日)にオールスター戦前日恒例の本塁打競争に日本人選手として初めて出場し、1回戦でナショナルズのファン・ソト外野手(22)と対戦し、再延長の末28―31で敗れた。最長飛距離は513フィート(約156・3メートル)で、500フィート(152・4メートル)越えの超特大弾は計6本だった。

開始前の選手紹介で最後に第1シードの大谷が紹介されるとクアーズ・フィールドは大歓声に包まれた。背番号44のユニホームに身を包み、笑顔で応えた。1月に86歳で亡くなったメジャー歴代2位で755本塁打のハンク・アーロン氏をしのぶとともに敬意を表し、出場選手全員が44を付けた。

1回戦のソトはメジャー4年目の期待の若手。2019年に34本塁打をマーク、昨季3割5分1厘でナ・リーグの首位打者を獲得している。ともに制限時間3分+1分間のボーナスタイムは22―22の同点。最後の30秒で何とか追いついた。

1分40秒を経過して取ったタイムアウトでは肩で息をしながら「疲れた!あと何秒」。花巻東の先輩、マリナーズの菊池雄星投手(30)からドリンクをもらう場面も。エンゼルスのチームメートののトラウトやドジャースに移籍したプホルスから激励の電話を受けると「マイク?!」と驚いていた。

1分間のタイブレークでも6―6と決着は付かず、3スイング勝負の延長戦ではソトは3発、大谷は1スイング目が本塁打にならず敗退となった。

打撃投手はブルペン捕手のジェイソンブラウン氏、捕手は水原一平通訳が務めた。

本塁打競争が現行方式となった15年以降の5大会で、第1シードは優勝どころか、決勝進出者はゼロ。前回まで3大会連続で第1ラウンドで敗退していた。大谷もジンクスにのまれた格好だ。

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