【新型コロナ】神奈川県、福祉施設職員にワクチン接種開始 初日は400人「予防策の一つ」

県が開設した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場を視察する黒岩知事。救急救命士の資格を持つ県職員(右)が接種に当たった=17日午前、横浜市港北区

 神奈川県内の福祉施設で働く職員らを対象にした新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が17日、始まった。県が新横浜国際ホテル(横浜市港北区)を会場に開設したもので、9月末までに約4万5千人への接種を予定している。

 会場では救急救命士の資格を持つ県職員が「チクッとしますね」などと声を掛けながら接種に当たった。

 障害者施設で働く女性は接種を受け、「日頃からコロナを施設内に持ち込まないよう考えていたので、予防策の一つとして打てて良かった」と話していた。

 初日は運営状況を確認するため、予約人数を約400人に絞ったが、21日からは1日約千人に接種する。会場を視察した黒岩祐治知事は「福祉の現場は利用者と密接にならざるを得ない現状がある。福祉関係者の皆さんにしっかりと安心安全を届けたい」と話した。

 対象は県内の高齢者施設や障害者施設、保育所や幼稚園などで働く職員で、県の特設サイト(https://www.kanagawa-vaccine-yoyaku.com/)で予約を受け付けている。

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