【名古屋場所】“準地元”の御嶽海 4場所連続の勝ち越しも「課題いっぱい残った」

勢いに乗る豊昇龍(左)を寄り切った御嶽海

大相撲名古屋場所14日目(17日、愛知県体育館)、関脇御嶽海(28=出羽海)が幕内豊昇龍(22=立浪)を寄り切って4場所連続の勝ち越しを決めた。

元横綱朝青龍のおいとして注目を集める豊昇龍は、11日目に大関正代(29=時津風)を撃破して自己最速で勝ち越しを決めるなど勢いに乗る相手。しかし、格の違いを見せつけるように危なげなく寄り切り、取組後は「しっかり相手を見て前に向けられた。ヒヤリとしたが。自分の相撲ができた」と振り返った。

長野県出身の自身にとって名古屋は〝準地元〟。2018年には初優勝を飾った縁起のいい場所で、今回も雄姿を見せることを誓っていただけに、14日目での勝ち越しには「勝ちたかった。課題もいっぱい残った」と歯がゆい思いが強い。それでも「何とか勝ち越せたんで。千秋楽を勝って終わりたい。課題? 内緒です」といたずらっぽく笑った。

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