【東京五輪】ドイツ代表がホンジュラス代表から人種差別で親善試合を途中棄権

ステファン・クンツ監督(ロイター)

東京五輪に臨むサッカー男子のU―24ドイツ代表がUー24ホンジュラス代表と対戦した親善試合(17日)で人種差別的な行為があったため、途中棄権したと英「BBC」など各メディアが報じた。

すでに来日しているドイツは本大会前、最後の対外試合として非公開(30分×3)で対戦したが、同メディアは「ドイツ代表チームの公式発表によると、試合は5分早く終了し、スコアは1―1でだった。ジョーダン・トルナリガ(23=ヘルタ)が人種差別的に虐待を受けた後、ドイツの選手たちはピッチを去った」という。

また、ステファン・クンツ監督は「選手の1人が人種差別的な虐待を受けた場合、プレーすることはできない」と語ったとし、トルナリガが所属するヘルタも、同代表の行動を支持。また、ホンジュラス代表チームの公式アカウント(ツイッター)は「誤解」としているが、すでに「和解した」との報道も出ている。

U―24ドイツ代表は五輪に向けて22人枠のところ、18人(GK3人)しか選手が集まらないなど、過密日程の中で戦う本番に向けて苦境に立たされている中、またしてもアクシデントに見舞われた格好。五輪1次リーグ初戦(22日)ブラジル戦に向けて影響が懸念されそうだ。

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