東京五輪に臨む野球日本代表・侍ジャパンの強化合宿が19日、仙台市内でスタート。扇の要であるソフトバンク・甲斐拓也捕手(28)は「責任を感じますし、引き締まる思いです」と悲願の金メダル獲得へ強い決意を示した。
稲葉監督が就任以来、信頼を寄せ続けてきた象徴的存在だけに、言葉には責任感がにじんだ。「まずは捕手なので守りというところが大事で、そこが一番の役割。守りの中で勝ちに貢献できるように。データや相手の情報もすべて準備していかないといけない。心、体、頭、全部で準備が必要になる」。すべてを捧げる思いで、再び代表のユニホームに袖を通した。
「もう金メダルしかない」。育成出身から幾多の壁を打ち破り、道を切り開いてきたド根性の男は、一世一代の舞台を前に燃えている。