【新型コロナ】横浜、川崎の大規模会場 ワクチン供給不足 神奈川・黒岩知事「現場は大混乱」

黒岩祐治知事(資料写真)

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、黒岩祐治知事は19日、横浜市と川崎市が開設した大規模接種会場向けモデルナ製ワクチンに供給不足が生じたと明らかにした。国から26日の週に届く予定だった横浜市分180箱(1万8千回分)と、川崎市分2箱(200回分)の配送がなくなると連絡が入ったという。

 全国知事会と国との意見交換後、記者団の取材に明らかにした。知事は「接種希望者の予約も入っている。突然、供給できないという話が入って現場で大混乱になっている」と訴えた。県によると、国から理由や今後の対応に関する明確な説明はないという。

 川崎市の担当者は「会場が設けられる8月1日までのワクチンはすでに届いており、2箱は調整分なので致命的支障はない」と説明。一方、横浜市の担当者は「接種までまだ時間があるので、あくまでも県と国の調整結果を待ちたい。万が一、予約がキャンセルとなる場合は調整結果を受けてから検討する」と困り顔で話した。

 県の担当者は「理由の説明もなく、供給できないというのはおかしい」と指摘。引き続き、国に状況を確認するとしている。

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