【新型コロナ】ワクチン接種情報、多言語で発信 愛川町が外国籍町民向け

在日ベトナム仏教連盟会の担当者(右)に外国籍住民へのワクチン情報の伝達を依頼する愛川町の職員(町提供)

 神奈川県愛川町は外国籍の町民に新型コロナウイルスワクチンの接種に関する情報を確実に届けようと、多言語による情報発信を進めている。外国籍町民は全体の約7%を占めており、町は「健康に直結する情報なので、あらゆる手段を尽くして必要な情報が確実に当事者に届くようにしたい」としている。

 町は今月に入り、接種スケジュールや予約方法などをスペイン語やポルトガル語、ローマ字で記したチラシを外国籍の住民宛てに郵送した。

 また、職員が在日ベトナム仏教連盟会(同町半原)など、町内にある関係団体に足を運んで接種や予約に関する情報を説明。団体を訪れた外国籍住民に広く周知してもらうよう依頼している。

 外国籍の人が働いたり、学んだりしている県内陸工業団地協同組合や神奈川中央養鶏農業協同組合、県立愛川高校にも協力を依頼した。

 ワクチン接種予約を受け付けるコールセンターではスペイン語、ポルトガル語、英語、中国語での予約が可能。集団接種会場の町文化会館には13の外国語に対応するタブレット端末の映像通訳機も置いて、外国籍住民の利便性向上を図っている。

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