デヴィ夫人 緊急事態下で再び100人パーティー 無観客五輪「日本だけがへっぴり腰」と口撃

デヴィ夫人

タレントのデヴィ夫人(81)が16日、東京都内でセレブパーティーを開いていたことが分かった。4回目の緊急事態宣言下でパーティー当日は東京の新型コロナウイルス感染者が3日連続で1000人を超え、感染拡大が鮮明な中での開催だった。デヴィ夫人は開幕(23日)目前の東京五輪が無観客で開催されることに「最低」と憤慨ツイートも放ったばかり。荒ぶる貴婦人の胸中は――。

複数の知人によると、デヴィ夫人は16日、都内の結婚式場兼レストラン店「T」で、セレブパーティーを開催した。

「デヴィさんは5~7月にチャリティーパーティーを主催しています。例年は都内のホテルですが、今年はT。昼夜2部制でした」(知人)

会費は昼の部2万2000円、夜の部2万7000円。東京は12日から4度目の緊急事態宣言下で、16日は新型コロナの感染者が1271人報告されて3日連続の1000人超えとなった中での開催だった。

デヴィ夫人は昨年大みそかから今年正月にかけて、都内で90人規模のカウントダウンパーティーを開催。SNS上で波紋を呼んでいただけに、今回は感染対策により配慮したようだ。

「300人収容の広間で、出席者は100人超だったようです」(前出の知人)

パーティーの模様を撮った写真も入手。円卓にパーティションはない。食事中はさすがにノーマスクだった。

「都内の飲食店は午後8時までの時短を求められていることもあって、夜の部は午後4時開始・午後8時終了に前倒ししたようです」(同)

デヴィ夫人は19日、取材に対し、今回のパーティー開催について「4度目の緊急事態宣言が政府の方針として決まったのは最近で、私たちの招待状はだいぶ前に送付しており、イベントをキャンセルしたり延期したりはできません」と経緯を説明。「私たちの生活範囲内から感染者は一人も出ておらず、昨年、5回のイベントを開きましたが、感染者は一人も出ておりません」と主張した。

確固とした信念を持っての開催だったことは、パーティー2日後の18日の東京五輪に関するツイートから読み取れる。夫人は「オリンピックを無観客でするなんて最低」「世界の祭典を堂々と開催すべき。IOCバッハ会長に失礼な事をするのは日本人の恥。コロナに負けず、今や国家と国民が一致団結してオリンピックを成功させ日本ここにありと世界に発信すべき」としていた。

そこで東京五輪の開催是非についても改めて見解を求めたところ、「大いに賛成です。また、有観客にするべきだと思っております」と回答。「オリンピック競技場はオープン・エアです。PCR検査、検温、消毒、マスク、座席は一人置きで座れば、何の問題も起きないはず」とした。その上で「世界のスポーツ大会でも有観客が当たり前の中、日本だけが、へっぴり腰。軟弱すぎます」と訴えた。

確かに大谷の活躍で沸く米国のメジャーリーグや、テニスの全英オープン、サッカーの欧州選手権は有観客開催で盛り上がった。〝日本だけ〟はともかく、一部の主要国で人流の規制緩和が始まっているのは事実だ。

デヴィ夫人と意見やスタンスの違いはあるが、五輪の有観客派も少なくない。サッカーU―24日本代表主将のDF吉田麻也(32=サンプドリア)、五輪選手村村長の川淵三郎氏(元日本サッカー協会会長)、そしてIOC会長であるバッハ氏が声を上げている。各界の著名人では脳科学者の茂木健一郎氏、元総務相で現パソナ会長の竹中平蔵氏、元衆院議員でタレントの杉村太蔵らがいる。

緊急事態宣言下のパーティー開催と五輪に関する発言は再び波紋を招くだろうが、デヴィ夫人にひるむ様子はない。「日本人の粋を見せるときです」(原文ママ)と最後も強気に結んだ。

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