韓国自治体、キムチ冷蔵庫の火災リスクを啓蒙...年に250件発生 無償修理など案内

韓国釜山市がキムチ冷蔵庫の火災発生リスクを受け、「リコールキムチ冷蔵庫探索運動」を行うと20日に明らかにした。

対象製品は、ウィニアディムチェ(WINIADIMCHAE)製品で、2005年9月以前に生産された蓋型構造のキムチ冷蔵庫ある。

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長期間の使用により継電器部品の電気回路に導電路が発生し、発火する現象が原因として知られている。

韓国国家技術標準院によると、最近5年間でキムチ冷蔵庫の火災は、全国で総1,256件発生しており、毎年250件の火災が発生している計算だ。

ウィニアディムチェ製品は2005年9月以前に生産したキムチ冷蔵庫について、2020年12月からの自発的な製品回収(リコール)を実施している。

今年5月にはソウルの15階建マンションの一室でキムチ冷蔵庫から火災が発生し、住民46人が退避。出火した部屋の家族4人と上階に住む女性一人が病院に運ばれた。しかし、現在もリコール措置のことを知らず、発火リスクのあるキムチ冷蔵庫を使い続けている家が多数あるとみられている。

釜山市は9月24日までに、電光掲示板、SNS、ホームページ、広報物などを活用して、火災発生するおそれのあるリコール対象のキムチ冷蔵庫を無償修理することができると知らせる方針だ。

先立って韓国政府や各自治体などでも、同冷蔵庫のリコール必要性などを啓蒙する告知などを行っている。

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