【東京五輪】「撮れ高がスゴい!」全国から集結〝警察見本市〟にマニア大興奮

警察官用の宿舎の手前には全国のパトカーが並ぶ

東京五輪開幕を控え、警備に当たる警察も忙しくなってきた。東京五輪には全国の警察が応援に駆け付けており、都心では普段見られない都外ナンバーのパトカーや警察官が警備や交通整理に当たっていて、ちょっとした“警察見本市”にもなっている。

選手村周辺では、大阪府警のプリントが入ったベストを着用した警察官やパトカーが目につく。また国立競技場周辺では、広島県警の警察官やマツダ車のパトカーなども停車していた。

各エリアで、担当が割り振られているようで、黙々と任務に当たっている警察官が多い中、有明エリアで警備に当たる佐賀県警の警官は、すれ違う人ごとに「こんにちは」と話しかけていた。あいさつから防犯、不審者の警戒に当たる基本動作が徹底されており、警備態勢もそれぞれの県警のカラーが反映されているようだ。

全国の警察官やパトカーをチェックしようと会場巡りをしている警察ファンやマニアも多い。また応援で駆け付けた警察官が宿泊するプレハブの宿舎が都内に複数点在している。

宿舎の駐車場には全国のパトカーがズラリと集結し、マニアは「見たことのないレア車両がたくさん。撮れ高が凄い」「お宝の山。北九州ナンバーの覆面パトカーを初めて見た」とカメラを片手に大興奮。五輪とは別の意味で注目を集めているのだ。

宿舎は昨年、五輪延期が決まった後にコロナ感染者が拡大し、軽症者用の入院施設に改修工事されたものの一度も使用されなかった。

大会用に元に戻したために約40億円の税金が無駄遣いになったとの批判も浴びたが、大会期間中は所狭しと警察官がつかの間の休息を図るオアシスになっており、警視庁からは飲酒の自粛も通達されている。警備側は既に本番に突入している。

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