台風6号 発達しながら沖縄地方へ 暴風や高波に厳重警戒 進行速度が遅く影響長引くおそれ

20日(火)午後5時の台風6号の位置と進路予想

 台風6号は発達しながら沖縄の南を西よりに進み、23日(金)にかけて強い勢力となって沖縄地方に接近する見込み。沖縄地方では暴風や高波に厳重に警戒し、奄美地方では高波に警戒が必要だ。また、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要となる。

21日(水)午前6時と午後6時の雨と風の予想

 台風6号は、20日午後5時には南大東島の南西約210キロにあり、1時間におよそ15キロの速さで西へ進んでいる。中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は45メートルで、大東島地方は風速25メートル以上の暴風域に入っている。台風は今後発達しながら、沖縄の南を西よりに進み、23日(金)にかけて強い勢力となって沖縄地方に接近する見込み。

<暴風・高波>

予想される風と波

 台風6号の影響で大東島地方では非常に強い風が吹いて、大しけとなっている。22日(木)にかけて沖縄地方では猛烈な風が吹いて大荒れとなり、奄美地方では非常に強い風が吹いて荒れた天気となる所がある見込み。また沖縄地方や奄美地方の海上ではうねりを伴った大しけとなり、沖縄地方では22日(木)は猛烈なしけとなりそうだ。暴風やうねりを伴った高波に警戒が必要となる。

21日(水)正午の波の予想

 沖縄本島地方では、21日(水)未明から、宮古島地方では21日(水)昼過ぎから、八重山地方では21日(水)夜のはじめ頃から暴風となる見込みで、長時間暴風が続くおそれがある。先島諸島では、一部の住家が損壊するおそれがあるため、風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要だ。高波にも、厳重な警戒が必要となる。

<大雨・雷・突風>

予想される24時間降水量

 沖縄地方と奄美地方では、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い非常に激しい雨が降って大雨となる所がある見込み。

 なお、台風の進路等によっては、23日(金)ごろにかけて警報級の大雨となるおそれがある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要だ。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

<高潮>

 台風の接近と大潮の時期が重なるため、沖縄地方では21日(水)は潮位が高まり、海岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがある。高潮に注意が必要だ。

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