夏の到来告げる「涼」の音色 川崎大師で2年ぶり、風鈴市始まる

通りに涼やかな音色が響く川崎大師の風鈴市=川崎市川崎区

 川崎の夏の風物詩「風鈴市」が20日、川崎大師平間寺(川崎市川崎区)の表参道と仲見世通りで始まった。

 全国各地の風鈴が店先を彩り、涼やかな音色を響かせている。8月22日まで。

 川崎大師観光協会の主催で1996年に始まった風鈴市。新型コロナの影響で2年ぶりの開催となった今年は会期を5日間から1カ月間に延ばし、会場も境内から周辺37店舗に広げるなど分散開催とした。

 各店の軒先には川崎大師オリジナルの「厄除やくよけだるま風鈴」、アサガオなどを描いた「諏訪ガラス風鈴」(長野県)、金魚などの模様がある「江戸切子風鈴」(東京都)など45都道府県の風鈴が並んでいる。

 長女(3)と訪れた近くの主婦(34)は「夏祭りが中止になる中、初めて来た。音色がきれいで種類も多い」と異なる音色を聞き比べていた。

 風鈴市実行委員長で老舗和菓子店「住吉」社長の森明弘さん(53)は「密にならないよう、外で気晴らしをしてほしい」と呼び掛けた。

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