パドレス・ダルビッシュは6回途中2失点で4敗目 後半戦初登板を白星で飾れず

ブレーブス戦に先発登板したダルビッシュ(ロイター=USA TODAY Sports)

パドレスのダルビッシュ有投手(34)は20日(日本時間21日)に敵地アトランタでのブレーブス戦に先発登板し、5回2/3を4安打2失点、3三振3四死球で今季4敗目(7勝)を喫した。打者24人に95球。防御率3・09。チームは1―2で敗れた。

前日の雨天中止でスライド登板となったが、この日も試合開始前まで雨模様。そのためスパイクの裏につくマウンドの土が気になったのか、球のキレと制球がいまひとつ。序盤から我慢の投球だった。

初回、先頭ピダーソンに三塁線へバント安打されたが、後続を空振り三振、シフトによる一、二塁間への三ゴロ、左飛で片付けた。ところが2回は二死後にアルモンテに甘いスプリットを右翼線二塁打され、ヘレディアに初球のカットボールを左前に運ばれて先制点を奪われた。

3回以降も打たせて取る粘りの投球。3回は三者凡退に打ち取り、1―1と同点に追いついた4回も三者凡退。5回は二死から投手にこの日初めての四球を与えたものの、ピダーソンをカウント2―2から6球目の外角高め94マイル(約151キロ)の直球で空振り三振に仕留めた。

ところが5回一死無走者でフリーマンに左翼席に22号ソロを運ばれて勝ち越しを許した。カウント1―2と追い込んでの5球目だった。捕手は外角高めに構えたが、投球は外角のベルト付近へ。左打者のフリーマンは逆らわずに反対方向へ放り込んだ。悔いの残る1球だった。二死後に死球、さらに四球と連続で走者を出して降板となった。

ベンチから渋い表情で戦況を見守ったが、救援投手がピンチを切り抜けるとベンチで笑顔で出迎えた。その後、クラブハウスへ引き揚げた。

後半戦初登板を白星で飾ることはできなかったが、粘りの投球から〝らしさ〟を見ることはできた。次回登板に期待だ。

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