【JRA】静内農高生産のテイエムケントオーがデビューへ 「結構なレベルにある」

デビューへ向けて調整されるテイエムケントオー

全国の高校で唯一、競走馬の生産を行っている北海道静内農業高校の生産馬として、昨年8月のサマーセールで2500万円(税抜き)で落札されたテイエムケントオー(牡2・五十嵐=父マクフィ)が、デビューに向けて函館競馬場で順調な調整を行っている。

23日朝は角馬場でのウォーミングアップからゲート練習。好ダッシュを決めてダートコースを颯爽と駆け抜けた。

同競馬場には17日に入厩。21日に軽い熱発があったため、デビューを当初の予定からスライド。1回函館11日目(8月7日)の芝1200メートルか、2回札幌初日(同14日)の芝1500メートルを目標に調整されている。

五十嵐助手は「今日でも水準級のスタートはしてくれましたが、(ゲート)試験の時はもっと速かったです。栗東に入厩して1週間ほどで試験に受かったのですが、そこから間隔が空いていたので、少し忘れていただけでしょう。栗東の坂路でしっかり乗ってきての函館入り。すぐにでも(出走)態勢は整いそうでしたが、軽い熱発があったので無理はさせずに仕上げていく予定です。馬体重は440キロ。乗った感触としては、手先の軽い走りで芝もこなしてくれそう。ゲートの速さだとか、結構なレベルにあると思います。ジョッキーの手配はレースがきちんと決まってからですが、注目を集める馬なので調教師からは〝いいジョッキーを〟と指示を受けています(笑い)」と話した。

静内農高は食品科学科と生産科学科の2学科が設置されており、後者では2年次より園芸コースと馬コースに分かれて学習を行っている。

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