大村市に企業版ふるさと納税で寄付 伸和コントロールズ 初の制度利用

園田市長に目録を手渡す山本社長(右)=大村市役所

 精密温調装置などを手掛ける伸和コントロールズ(川崎市)はこのほど、長崎県大村市に対し「企業版ふるさと納税」制度を利用して寄付した。同市は6月に制度を導入したばかりで、初の事例となった。
 同制度は地域活性化に貢献した企業の税負担を最大で寄付額の約9割軽減する。同社は市内に九州事業所を持ち、地域貢献の一環で寄付。金額は非公表だが、市立中学吹奏楽部の楽器購入に活用されるという。
 市役所であった贈呈式で山本拓司社長は「コロナ禍で練習や発表の機会は限られているが、こんな時期だからこそ音楽に触れることが重要。市民や全国の人に感動を届けてほしい」とあいさつ。目録を受け取った園田裕史市長は「大村は吹奏楽の取り組みが活発。今回の寄付で子どもたちに勇気を与えてもらった」と謝辞を述べた。

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