長崎県 コロナ感染「ステージ2」に引き上げ 県民宿泊割は継続

 長崎県の中村法道知事は21日の臨時記者会見で、新型コロナウイルスの感染が拡大しているとして、感染状況を5段階で示す県独自の「ステージ」について、最低の「1」(散発)から「2」(漸増)に同日引き上げ、注意報を発令すると発表した。県は13日に「1」に引き下げたばかり。県民限定の県内宿泊割引キャンペーン「ふるさとで“心呼吸”の旅」は継続する。
 県によると、県内の直近1週間の新規感染者は59人で、前週の15人の約4倍に増加。飲食店や県外往来関連が8割の47人を占める。知事は「本県を含め全国的に感染が拡大し、今後、夏休みやお盆で人の移動が増える。感染防止策の強化が必要」と述べた。
 その上で県民に対し▽緊急事態宣言地域やまん延防止等重点措置地域との往来自粛▽県の第三者認証制度で感染防止策が徹底された店舗の利用▽飲食時の大人数・長時間の回避▽マスク着用や手指消毒の徹底-などを呼び掛けた。
 知事はまた、県内は12歳以上の35%がワクチンを1回接種しているが、集団免疫を獲得する状況に至っていないと説明。接種後も感染するケースはあるとして「基本的な感染防止策は続けてほしい」と訴えた。
 県内宿泊割引キャンペーンについては「現段階で中止は考えていない。ステージ3以降、感染状況を分析して判断したい」と述べた。


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