菅義偉首相(72)が新型コロナ禍の東京五輪・パラリンピックの進捗状況を気にかけている。
自民党議員は「党内は岸田派の林芳正参院議員が、衆議院山口3区への鞍替え出馬で二階派と戦争状態です。菅総理は両派に担いでもらっているので〝安泰〟ですが」と話した上で、党内のあるヒソヒソ話をこう明かした。
「五輪期間中のコロナ感染拡大と今後も支持率が下落すれば、菅総理で選挙が戦えないとなり〝五輪花道〟論が起きます。そうなると9月退陣に発展するでしょう」
党内では五輪に関して「何が起きてもおかしくない怖さがある」と不安の声が上がっている。
その理由は、23日の五輪開会式の演出を担当していたミュージシャンの小山田圭吾(52)が、同級生や障害者をいじめた経験を過去のインタビューで語った問題で辞任。元「ラーメンズ」の小林健太郎氏(48)は、ナチスによるホロコーストを揶揄する表現などを理由に組織委が解任した。
また中山泰秀防衛副大臣(50)が米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」側と小林氏の事案で連絡をとったことを自身のツイッターで明かして党内に衝撃が走ったという。
自民党議員は「中山氏は米国の団体に連絡する前に、まず官邸に報告して政府内で協議するように動くべきだったのではないか。菅政権のガバナンスが問われても仕方ありません」と指摘した。
菅首相は五輪を成功に終わらせられるのか。