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合言葉は「浮いて待て」-。海や川での水の事故が増える夏休みを前に、着衣のまま水中に転落したときの対処法を学ぶ授業が19日、松浦市調川町の市立調川小(坂東利久子校長、99人)であり、全校児童が服や靴を着たままで水に浮く方法などを練習した。
市消防本部職員でつくる「まつうラッコ会」(金子秀人代表)が水難事故をなくす目的で毎年実施。メンバー5人が講師となり、着衣のまま水中に転落しても服や靴には浮力があるので無理に泳いだり、大声で助けを呼んだりせず、ラッコのように浮いて待つことが溺れない方法などと指導。
助ける場合も絶対に飛び込まず、消防署や警察、海上保安庁に連絡するほか、ペットボトルやランドセル、ボールなど浮輪の代わりになる物を溺れた人に投げて渡すことなどが救助に役立つと教えた。
児童は実際に空のペットボトルをおなかの上に置いて浮く練習に取り組んだ。同校3年の久保川眞凪(まさと)君(9)は「力を抜いた方が浮きやすい。服を着たままでは身動きがしづらく、体も重く感じたけど、意外と浮くことが分かった」と話した。