【東京五輪】開会式で国会独唱のMISIA LGBT象徴するレインボードレス着用

熱唱するMISIA

東京五輪開会式の冒頭、日本が世界に誇る“歌姫”MISIA(43)がステージに立ち、国歌独唱した。

小山田圭吾騒動の裏で、SNSなどでは開会式で誰が国歌を歌うか予想もヒートアップしていた。ただ21日午後、開会式のリハーサルで「君が代」を歌う声が国立競技場の外まで漏れてくる動画がツイッターで流出。その歌声がMISIAそっくりだったため、2日前から本命視されていた。

キャスティングに新鮮味はなくなったが、「MISIAと言えばアフリカっぽい民族衣装。トレードマークのターバンは巻くのか?」など、次はどんな衣装で出てくるかに注目が移った。この日はターバンこそ巻いていたが、モコモコの白いロングドレス姿。裾はLGBTを象徴するレインボーカラーに染まっていた。一昨年末のNHK紅白で紅組のトリを務めた時も、MISIAはLGBTのダンサーやDJらと共演し、出演者がレインボーフラッグを振って応援するなど、ジェンダーレスを意識した演出で熱唱している。

この衣装を手掛けたのは、「TOMO KOIZUMI」というブランドのデザイナーTomo氏。新進気鋭のコスチュームデザイナーで、まだ30代前半。海外のコレクションでも近年注目を浴びている日本人だ。5年前には、あのレディー・ガガが同様のモコモコドレスを着て、インスタグラムに動画を投稿している。

当時、本紙取材に応じたTomo氏は「一度世界一の影響力を持って、最高のモノをたくさん見てきた人に(自分のドレスを)選んでもらえたということは、デザイナーを続けていく上で大きな自信になると思います」とコメント。今回またキャリアに箔を付けた格好だ。

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