東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長(78)は19日夜、オンライン上で取材に応じ、過去に複数のメディアで〝いじめ自慢〟をしていた東京五輪・パラリンピックの開会式の楽曲担当者・小山田圭吾(52)が辞任した件について言及した。
組織委側は当初、小山田を続投させる考えを示していたが、小山田は19日夜にツイッターで辞意を表明。武藤事務総長は「(小山田の)真摯な謝罪、反省を受け入れてもいいのではないかと言うふうに、まず考えた。開会式まで大変時間がないので、クリエーターのチームもやはりここで楽曲を変えるといった事は大変難しいと言うことをおっしゃっていた。そういうことを前提に、引き続きお願いしても許されるかなと考えた次第だが、その後にこのような事態になりまして、そういう判断が甘かったと言う風に深く反省している」と謝罪した。
開会式の楽曲については、小山田が担当する冒頭約4分間の部分を使用しない方針を明かした上で「どのように対応するのかについては、クリエーティブチームの皆さまが対応を検討していると聞いている。時間がほとんど残されていないので、急いでどうするかを決めて対応したい」と述べた。
東京五輪の開会式まで3日。残された時間は少ないが「東京大会の最初の重要な開会式。オープニングの楽曲が白紙になったが、挽回してきちんとした象徴になるような開会式を成功させるのが我々の責任」と巻き返しを誓った。