無観客開催の〝効果〟はどこまであるのか――。東京五輪・パラリンピック組織委員会は23日に国立競技場で行われた開会式に各国選手団約6000人、関係者約900人らが出席したことを発表。しかし、会場周辺には大勢のファンや中止を求める抗議デモ参加者が集まって歩道を埋め尽くすカオスな状態になった。
そんな中、国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会は24日、都内のメインプレスセンター(MPC)で会見を行い、IOC担当者は多くの人が集まったことについて「意外なことではない。五輪を楽しみにしている人が非常に多くいるということだ」とうなずいた。
一方、会見後に取材に応じた組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「たしかに昨日はたくさんの方がいらっしゃいました」と困惑した様子。また、今後も「(会場周辺の見物客が)まったくゼロになるとは思っていない」と話す。
それでも「お越しいただいても選手をご覧いただけるわけではないので、ぜひ自宅からご観覧くださいと。今回はそうやって楽しんでいただく大会だということをお伝えしないといけない」と強調した。
無観客が皮肉にも周辺の混雑を招く形となったが…。大会期間中に改善されるのか。