【柔道】アベック金メダルへ 男子60キロ級高藤も決勝進出

エルドス・スメトフ(右)に勝った高藤直寿

これが〝日本柔道〟の実力だ。東京五輪の柔道男子60キロ級の準決勝が23日、日本武道館(東京・千代田区)で行われ、2016年リオデジャネイロ五輪銅メダルの高藤直寿(28=パーク24)がエルドス・スメトフ(カザフスタン)に勝利を収め、決勝進出を決めた。

ゴールデンスコアに突入しても、両者一歩も引かない攻防が続く展開だったが、最後に高藤が技ありを決めて約11分間に戦いに終止符を打った。

初戦となった2回戦のフェルストラーテン(ベルギー)との試合は、内股で一本勝ち。準々決勝では2019年世界選手権を制したルフニ・チフビミアニ(ジョージア)に、苦しみながらもゴールデンスコアの死闘を制した。

5年前はまさかの銅メダルに終わった高藤。大会前の取材では「5年間、銅メダリストとして生きてきた。とても悔しい日々を過ごしていたので、何が何でも金メダルを取りたい」と力強く語っていた。

柔道女子48キロ級の渡名喜風南(25=パーク24)も決勝進出を決めており、いきなりアベック金メダルに王手をかけた。

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