〈動画あり〉御剣祭南方位山 2年ぶり公式実施 春日神社から妙高山登山 日の出を参拝

 上越市本町1の春日神社(大島美香宮司)から、妙高山へ登山しご来光を拝む行事「御剣祭南方位山(なんぼいさん、なんぽうさん)」が22、23の両日に行われた。

 上杉謙信の妙高山信仰に由来する行事で、今年は451回目。昨年はコロナ禍により公式行事としては行わず、有志が自主的に行う形で実施。今年は感染症対策として倶利伽羅梵天(くりからぼんてん)の御旗の渡御など一部の行事を中止としたが、2年ぶりに公式行事として行われ、6人の氏子が妙高山を登山し、日の出を参拝した。

雲海から昇る太陽に向かってほら貝を吹き鳴らす(参加者提供)

 無事に登山を終えた参加者は、上越市大和3にある歓喜堂(かんぎどう)で帰還を報告。「雲海が美しかった」「今までで一番ではないか」と感想を語った。

大和3(荒町)の歓喜堂で帰還を報告

 大島宮司は「参加者の皆さまのおかげで、歴史を続けることができた。これからも途切れることなく、来年、再来年、数百年と続けていきたい」と語った。

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