クロアチア共和国のオリンピック空手代表、イヴァン選手が新潟県十日町市で公開練習

2002年の日韓ワールドカップの練習地からの縁で、交流が続いている新潟県十日町市で練習しているクロアチア共和国のオリンピック空手代表、イヴァン・クヴェシチ選手らが25日、十日町市中里体育館で公開練習を行った後、記者会見した。

今大会の東京オリンピックで初めて正式種目となった空手種目。イヴァン選手はボスニアヘルツェゴビナ出身の24歳で、193センチメートルの長身をいかし、2021年のヨーロッパ選手権で金メダルを獲得するなど、今大会でもメダル候補と目されている。

公開練習前に十日町市の関口芳史市長がイヴァン選手らを表敬訪問し、「十日町市でのキャンプを大成功させて、オリンピックの本番でよい成績を勝ち取ってもらいたい」と挨拶した。

公開練習では、イヴァン選手の兄のアンジェロ・クヴェシチさんを相手に素早い蹴りなどを繰り出していた。公開練習を見学していた十日町市空手連盟の子供たちの代表者が挨拶し、「いつかイヴァン選手のようなかっこいい蹴りをしてみたい。金メダルが取れるように十日町市のみんなで応援します」と話した。

イヴァン選手は記者会見で、「2年前に初めて十日町市に来て、温かい歓迎ぶりにびっくりした。練習環境や宿泊施設も完璧で本当にうれしい。オリンピックに出場できるだけでもいいので、メダルはゴールドを狙いたいが、取れれば何色でもよい」と話した。

イヴァン選手は8月1日に十日町市を出発し、東京都のオリンピック選手村に入る予定。8月5日から男女体重別の試合が行われる。

十日町市の関口芳史市長(左から2番目)とイヴァン選手(左)

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