奄美・沖縄 世界自然遺産 26日夜にも登録決定 ユネスコ委員会審査

湯湾岳の麓に広がる世界自然遺産候補地の森=宇検村の湯湾岳展望台から撮影

 オンラインで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は日本時間26日夜、自然遺産候補の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の登録審査を予定している。議事が順調に進めば、同日午後6時半ごろから審査を受け、登録が決まる見通しだ。

 候補地は、奄美大島と徳之島、沖縄本島の北部、西表島の4島に及ぶ計4万2698ヘクタール。亜熱帯の森にアマミノクロウサギやヤンバルクイナなど貴重な固有種が数多く息づく「生物多様性」が特徴。ユネスコ諮問機関は今年5月、登録すべきだと勧告した。

 登録されれば、日本の世界自然遺産は2011年の「小笠原諸島」(東京都)以来5件目。鹿児島県は1993年の「屋久島」に続く2件目で、国内で唯一、複数の自然遺産がある都道府県になる。

 鹿児島県は26日、世界遺産委の審査を、手話と同時通訳付きでインターネット配信する。県のユーチューブチャンネル、ホームページで午後5時25分からの配信を予定し、無料で視聴できる。

地図・「奄美・沖縄」の世界自然遺産候補地

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