〈スライドショーあり〉棚田、幻想的にきらめき 牧区泉でライトアップ 8月27日まで

 牧区泉(折笠弘志町内会長)で24日から、集落の棚田をライトアップする「棚田のきらめき」が今年も始まった。8月27日までの午後7時30分(途中から同7時)から同11時まで、15分ごとに4色に変わるソーラーLEDライトが、約6ヘクタールの棚田を照らし出す。

1500個のLEDライトが明滅し幻想的に棚田を照らし出す(24日午後7時50分ごろ)

 同集落は現在、10戸で23人が暮らす。集落を活気付け内外にアピールしようと、3年前まで「稲ほたる祭」を実施。より長持ちするLEDライトに変更し、昨年から「棚田のきらめき」を開始した。今年はライトの数や範囲を前回より増やし、ベンチを新たに設置。金土日限定で食事処も開設する。

 24日はLEDライトの設置作業が行われ、住民や県のECHIGO棚田サポーター、市中山間地域支え隊のメンバーら約70人が参加。「ほたる」に見立てたLEDライト1500個を3メートル間隔で取り付けていった。

学生と住民の意見交換も

 中山間地域支え隊として参加した、上越看護専門学校(大潟区犀潟)の1年生36人は、地域を知る活動の一環として住民との意見交換会に参加。大雪の大変さや買い出しに車が欠かせないといった生活の苦労や、地域の診療所に関する話題も上がった。

ライト設置に協力した上越看護専門学校の1年生。住民との意見交換も行い、イベントに懸ける思いなどを聞いた(牧区切光の川上笑学館で)

 勝又有紀さん(南魚沼市出身)は「生活の大変さの一方で、みんなが顔なじみで協力し合い、イベントを企画するなど集落を挙げて進む姿勢はとてもためになった。ライトアップもぜひ見たい」と話した。

 イベント担当の横尾秀夫さん(66)は「泉の現状と魅力を発信して、協力と共生につなげたい。集落の活力を維持し、次代へつなげていきたい」と思いを込めた。

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