27日、美浦トレセンの南ウッドコースで調教タイムの自動計測がスタートした。追い切り前日となる火曜調教のため、速いタイムを出す馬はほとんどいなかったが、ゴール板を通りすぎるたびに次々とモニターにタイムが表示された(写真)。
スタンドから見守ったJRA情報システム部の山田課長補佐は「十分にテストを重ねてきたことで、トラブルもなく順調に本番を迎えられました。このシステムによって、ファンの皆さんにより正確な情報をお届けできると思います」と話した。
これまで東西トレセンの坂路コースではすでに自動計測システムが採用されていたが、平地での実用は今回が初めて。人力に頼っていたため、濃霧や降雨による視界不良の際には計測不能となるケースもあったが、「あまり天候には左右されない」(山田課長補佐)システムの導入により、安定して調教タイムが供給されるようになった。
なお、栗東のウッドコースでは12月7日から自動計測がスタートする予定。