江戸期から残る長崎県西彼時津町元村郷の茶屋(本陣)の内部が24日、町民に一般公開された。老朽化した部分を町が一部整備してから初のお披露目。約110人が訪れ、当時の座敷などに見入った。
町教委によると、茶屋は江戸初期、大村藩が時津宿に設置したとされ、時津街道を通る大名や幕府役人らが休憩所として利用する「本陣」に当たるものだったという。
現存するのは江戸後期の1848年に建て替えられた建物の一部で、門は町指定文化財。これまでも庭から中を見ることはできたが、町が畳の入れ替えを行い、本年度から保存箇所の屋内見学が可能となった。
町民らは書院造りの座敷や、畳が敷かれた広縁、庭園などを見学。同町左底郷の主婦、坂本恵美子さん(74)は「天井が高く、大きな木材が使われているなど、身分の高い人が使っていたことがうかがわれる。来てみて良かった」と話した。
町史談会による時津街道と茶屋(本陣)についての歴史ミニ講座も開かれた。
江戸期の「茶屋」一般公開 大名の休憩所、整備後初のお披露目 時津
- Published
- 2021/07/27 16:00 (JST)
- Updated
- 2021/07/29 11:37 (JST)
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