プロ野球は27日、五輪期間中のエキシビションマッチがスタート。後半戦の巻き返しを期すソフトバンクは、新戦力と若手がいきなりアピールに成功した。
本拠地ペイペイドームでDeNAと対戦。スタメンにはファームからの昇格組がズラリと名を連ねた。2番に新助っ人のアルバレス、4番にウエスタン2冠のリチャード、5番にトレード加入の中谷、7番にドラ1高卒ルーキーの井上、8番に期待の4年目・増田を起用。ゴングと同時にアピール合戦を繰り広げた。
初回、まずはアルバレスがあいさつ代わりとばかりに痛烈な中前打で出塁。二死三塁となった後、リチャードは左中間を破る先制の適時二塁打を放った。続く中谷は低めの変化球をうまく拾って技ありの2ラン。この夏、阪神からトレード移籍で加入した28歳は「打ったのはスライダー。何とかランナーを返すことだけを考えた。正直緊張しましたが、自分のスイングで結果を出すことができ、いいスタートを切ることができました」と、移籍後初の一軍対外試合での一発を喜んだ。
2回は先頭・増田が右二塁打で出塁してチャンスメークすると、アルバレスに適時打が生まれるなどフレッシュな面々が序盤から結果を出した。これには工藤監督もベンチで笑顔が絶えず、目尻を下げるたびにズレたマスクを整えるのに忙しそうだった。